農家から私たちへ

30年に及ぶ生産農家との絆

南仏にあるプロメディーズ精油供給会社は創業以来生産農家との繋がりを大切にし、毎年安定した精油の供給を目指しています。大手精油供給会社はその土地の気候や土壌により条件に合わない場合、すぐに契約を打ち切り他の生産者へと切り替えていくと言います。プロメディーズの供給会社は生産方法や蒸留方法等を検討し、より良い製品を生産できるように協力しながら共に成長していく。プロメディーズ供給会社と生産農家、蒸留所はより深い絆で結ばれ、生産性の向上にもつながります。

調達する責任、農場から私たちへ

プロメディーズはオーガニック機関であるエコサート認証を取得しています。日本ではまだ馴染みのないエコサート認証ですが、その一番の安心材料はトレーサビリティシステムにあります。

今お手元にあるプロメディーズ精油は、いつアヴェニールの充填場で製品化されたのか、その製品はいつフランスから輸入されたのか、いつどこの農家で生産されどこの蒸留所で蒸留されフランスに届いたのか。何か大きなトラブルが発生した際にすべて調べる事が可能という事です。

特にプロメディーズのように日本国内までエコサート認証を取得している精油メーカーはかなり少なく、製品にエコサート認証が付いていても、トラブルが発生した場合のトレーサビリティシステムが機能しない事が多いと言います。


より安心を皆様に

精油のオーガニック認証は残念なことにすべての品種での取得は生産農場の地域性や生育環境等さまざまな理由によりできません。
プロメディーズ精油では精油輸入時に全種類の精油に対し日本国内の公的機関にて100種類もの残留農薬検査を行っております。
安全に絶対はありませんが、すこしでも皆様の安心をお届けする為、プロメディーズ精油のこだわりの1つでもあります。

農薬検査結果詳細一覧<Sample>


大手資本に左右されない本物をお届けするため

天然精油の流通量が年々減少する中で伸び続けるのが、合成香料や加工した天然香料業界です。

プロメディーズ供給会社のあるフランスでも大手香料会社が長年続く天然精油の供給会社を買収したり、資本提携が度々起こります。大手資本の入った会社はより安く多くの香料を調達する為に、フェアトレードを無視し、生産性向上のみを追求していきます。

プロメディーズ供給会社は今では数少なくなってしまった、大手資本が入っていない精油供給会社です。生産者とより良い関係を築きながら、一体となって天然精油に向き合ってます。

けれど全てが昔ながらの製法が良いわけではありません。新しい形を農場、蒸留所の方と一緒に考え、工夫をしながら精油を生産しております。そのために「」を大切にしております。その絆を形にしたものが、「Fair For Life」です。

※プロメディーズ輸入元では途上国の生産者へ、より良い植物栽培方法や蒸留方法、有機栽培法を積極的に広め、生産者の生産効率の向上、公正な対価の支払い、安全で健康的な労働条件の提供をしております。また、自然環境に配慮した栽培方法も実施し持続可能な開発目標(SDGs)へも取り組んでおります。

Fair For Life認証は、環境と人権を守るため2006年に作られました。 2014年以降はECOCERTに引き継がれ、フェアトレードの基準が加わった総合的な認証システムです。 その名の通りすべての人に「尊厳のある生活」を求め、 生産者と企業・従業員と雇用者・販売者と購入者の間のフェアで公平な関係を目指しています。Fair For Life認証証明書※社名は非公開としております※


世界中で蒸留されたプロメディーズのエッセンシャルオイルは一度フランスに運ばれ、成分分析を行い、その数値が基準値に当てはまるかを確認します。また、数値だけではなく、社員全員でその精油の香りをテストし合格したもののみをエッセンシャルオイルとして流通しています。

南仏にあるプロメディーズのクラリーセージ農家太陽光パネルの下に蒸留所があります。手前は植えたばかりのヘリクリサムだそうです。

【クラリーセージの契約農家の農場と蒸留】舗装されていない山間部をピックアップトラックで数十分走った先に広がってくるクラリーセージ畑です。こんな不便な場所に農場があるかと言うとオーガニック認証を取得するためにはいくつかの基準があり。近隣で農薬を使用している畑がないこと、遺伝子組み換え作物を栽培している畑などがないこと等厳しい基準が。全て満たすためには、隔離された自然に近い環境で作物を栽培する必要があるとの事です。

大型の重機が刈り取り作業をしています。日本では見たこともないような背丈ほどあるタイヤの重機がクラリセージを刈り込んでいきます。クラリセージの抽出部位は「全草」。花と茎、葉を同時に刈り込み蒸留を行います。刈り取られたクラリセージはそのまま数km先にある蒸留所に運ばれます。

先ほど刈り取ったコンテナがそのまま蒸留窯になっています。 クラリセージを収穫したトラックは収穫後すぐに蒸留所へ移動し蒸留します。 1度の蒸留で使用するクラリーセージの量は9トン~13トン。 蒸留所ではすぐにホースを接続し、約3トンの水蒸気を圧力をかけながら一気に注入。 蒸留に使用する水は地下水を使用しています。 30分間蒸気を注入した後60分寝かせた後蒸留を行っていきます。

【蒸留所の冷却システム】ローズ、ネロリ、ラベンダーなどと違いクラリセージウォーターへの需要が高くないので、この蒸留所では冷却システムの冷却水として再利用しています。蒸留所一体がクラリーセージの香りで充満しています。

食品でも最近では○○県○○市の○○さんが育てた野菜等、生産者が見える農産物が増えてます。
精油にもそのような形で生産者が見えることができたらどんなに素晴らしいことか。プロメディーズは考えます。フランスはプロヴァンス地方にあるラベンダーで有名なSault(ソー)という村でプロメディーズのラベンダーは生産されてます。そのソーの村でも標高1000mを超える高台にプロメディーズのラベンダー畑があります。
プロメディーズのラベンダーを生産している方は親子3代に渡りこのソーでアングスティフォリア種の生産をしています。彼の父親はラベンダー農家でもあり、とても素晴らしいエンジニアで、ラベンダーの効率的な蒸留法を確立した方です。

ラベンダーアングスティフォリア種(真正ラベンダー)は標高800ml以上で生育されます。ラベンダースーパーと比べると花穂が小さく、花穂は枝分かれしないので、その分採油量も少ないので、希少価値があります。

【刈り取りを終えたラベンダー農場】刈り取られたラベンダーアングスティフォリアの花穂は蒸留所に運ばれ乾燥させてから蒸留します。現在では天日干しをせず、機械で乾燥させる農家がふえているとの事ですが、プロメディーズのラベンダーは伝統的な自然乾燥をしてから蒸留します。

ソーにいくつかあるラベンダーの蒸留所ですが、特に歴史のあるこの蒸留所でプロメディーズのラベンダーは蒸留されます。プロメディーズスタッフもプロヴァンスの観光目的のラベンダー蒸留施設の訪問はありましたが、本物のラベンダーやクラリーセージの蒸留所は初めての経験でした。これも日本にこだわりの精油お届けしたいという供給会社とプロメディーズの「絆」により実現できた事だと思います。